東京 家賃相場2026年|23区の最新水準と富裕層が知るべき賃貸市場の構造
東京 家賃相場2026年|23区の最新水準と富裕層が知るべき賃貸市場の構造
Koukyuu Realty
記事監修 ✓ 認定済み
Koukyuu 宅地建物取引士 記事監修アドバイザー

Koukyuu所属の宅地建物取引士が監修

港区・渋谷区・千代田区の高級物件取引に携わる国家資格保有者が、最新の不動産関連法・税制・市況データに照らして本記事を検証しています。宅地建物取引士は、日本国内のすべての不動産取引において法令上の重要事項説明を担う国家資格(合格率約15%)です。

東京23区の家賃、2026年2月時点で全面積帯が過去最高を更新

東京カンテイが2026年3月17日に発表した2026年2月分データによると、東京23区の分譲マンション賃料は5,149円/㎡に達した。前月比プラス2.1%、5カ月連続の上昇である。アットホームの集計でも、シングル向き(30㎡以下)の平均家賃は11万円を超え、21カ月連続で最高値を更新し続けている。ファミリー向き(50〜70㎡)は24.8万円台、カップル向き(30〜50㎡)は17.9万円台。LIFULL HOME’Sの掲載家賃ベースでは、23区ファミリー向きが25万2,464円、単身向きが12万5,814円と、いずれも過去最高水準にある。

2025年5月にシングル向き平均が10万円の大台を突破してから、わずか9カ月で11万円台へ到達した事実は、この上昇が短期的な需給の揺れではなく、構造的な変化であることを示している。


エリア別の家賃格差、港区と葛飾区で2倍以上の開き

東京23区内でも、家賃水準の分布は均一ではない。2025年のデータをもとにした最新の概算相場は以下の通りだ。

ワンルーム・1K の月額相場(概算)
月額相場
港区(六本木・麻布・広尾)14〜17万円台
千代田区13〜15万円台
渋谷区11〜14万円台
新宿区11.5〜13万円台
中野区8〜10.5万円台
足立区6〜7万円台
葛飾区5.5〜6.5万円台

港区と葛飾区の差は最大で約3倍に及ぶ。東京富裕層向け高級住宅街ランキング2026年版|港区・渋谷区・千代田区の居住地選定基準でも詳述しているが、港区内でも麻布十番・元麻布・西麻布・広尾のような住宅地は、賃料水準に加えてプライバシーや住環境の質が高く、富裕層の長期居住ニーズに対応できる物件の絶対数が限られている。

SUUMOの2026年3月調査では、23区内で最も家賃が安い駅として京成本線・江戸川駅が6万9,000円で1位となった。この数字は、港区の最低水準の半額以下である。都心格差は縮小するどころか、拡大の一途をたどっている。

家賃上昇の構造的要因、4つの柱

現在進行中の家賃上昇は、単一の要因に起因するものではない。複数の力学が同時に作用している。

地価と建築コストの上昇

国土交通省の2026年公示地価では、港区・文京区・台東区など都心の住宅地で大幅な上昇が確認された。地価の上昇は新規開発の取得コストを押し上げ、新築賃料の下限を切り上げる。建築資材費と人件費の高止まりも同様の効果を持つ。新築・築浅物件の賃料が上がれば、既存物件の相場もそれに引っ張られる。

分譲マンション価格の高騰による賃貸流入

分譲マンションの価格高騰で購入を断念した層が賃貸市場に流入し続けている。この動きは2024年以降に加速し、2026年現在も継続中だ。需要の受け皿として賃貸市場への圧力が高まるほど、家賃は上昇しやすくなる。

出社回帰による都心需要の再強化

2023年以降、主要企業が在宅勤務の縮小と出社頻度の引き上げを進めた。通勤利便性の高い都心エリアへの需要が再び集中し、港区・渋谷区・千代田区の賃貸需給は特に逼迫した状態にある。

人口流入の継続

総務省「住民基本台帳人口移動報告」によると、東京都への転入超過は継続しており、外国人を含む東京圏への流入も拡大傾向にある。需要の総量が増え続ける限り、供給が追いつかない構造は変わらない。


収益物件市場、東京23区の一棟マンションが初の3億円突破

賃貸市場の過熱は、投資用収益物件の価格にも直結している。健美家(LIFULLグループ)が2026年4月20日に発表した「収益物件市場動向四半期レポート」(2026年1〜3月期)によると、東京23区の一棟マンション平均価格は3億621万円に達し、初めて3億円の大台を突破した。

注目すべきは価格比率だ。問い合わせ価格(3億3,367万円)が登録価格(3億621万円)を上回り、比率は109.0%を記録した。売り手の想定を買い手側の意欲が超えるこの「逆転現象」は、需給の逼迫度を端的に示している。

一方で表面利回りは4.95%と初めて5%を割り込み、過去最低水準に達した。築10年未満の区分マンションに至っては利回り3.74%と、全国エリア中で最も低い水準にある。売り手・買い手の利回りギャップは0.62ポイントと極めて小さく、価格交渉の余地が乏しいことを意味する。

東京高級マンション相場2026年|港区・渋谷区・千代田区の実勢価格と購入基準では、分譲価格の観点からこの市場構造をさらに詳しく分析している。投資目的での参入を検討するなら、表面利回りだけでなく、ネット利回り・出口戦略・修繕積立の状況を精査する必要がある。

富裕層が賃貸市場に向き合うべき理由

富裕層にとって、東京の家賃相場は直接的な居住コストであると同時に、保有資産の収益性を測る基準でもある。以下の三点が、現在の市場で特に重要な論点となっている。

賃貸継続か購入かの損益分岐点が変化している

港区の高級賃貸マンションでは、月額60〜100万円超の物件が一定数存在する。年間換算で720万円から1,200万円超のキャッシュアウトだ。同エリアの分譲価格が3億〜10億円超の水準にある現状では、購入後の固定資産税・管理費・修繕積立金を加味しても、長期保有による総コストが賃貸継続を下回るケースが増えている。購入時の取得税・登記費用・仲介手数料等の初期コストを回収するまでの期間も短縮されつつある。

相続対策と不動産評価の関係

賃貸用不動産は、相続税評価において現金や有価証券より低く評価される仕組みが維持されている。一棟マンションの平均価格が3億621万円に達した現在、取得コストは上昇しているが、評価圧縮効果を活用した相続対策の需要は依然として根強い。ただし、評価額と実勢価格の乖離に対する国税当局の姿勢は近年厳格化しており、取得スキームの精査は必須だ。

高級賃貸物件のプライバシーと希少性

白金台・元麻布・南青山といったエリアでは、築年数が浅く、セキュリティと住環境の質を兼ね備えた賃貸物件の絶対数が少ない。こうした物件は市場に出回る前に成約するケースも多く、一般の不動産ポータルサイトでは把握しきれない。Koukyuu は、港区・渋谷区を中心とするこのクラスの賃貸・売買物件について、非公開の情報を含めた私的な相談窓口として機能している。


2026年後半の家賃相場、上昇は続くか

LIFULL HOME’Sの最新データでは、東京23区の家賃が過去最高水準を更新し続けていることが明示されている。上昇を支える構造的要因、すなわち地価高騰・建築コスト高止まり・人口流入・出社回帰は、2026年後半に向けて急速に解消する見通しが立っていない。

新規供給の観点では、麻布台ヒルズ周辺の再開発に伴う高付加価値物件の竣工が続いているが、需要の増加ペースに供給が追いつく状況にはない。東京カンテイのデータが示す5,149円/㎡という水準は、2025年同月比でも大幅な上昇であり、年内に下落に転じる根拠は現時点で見当たらない。

長期的な資産形成の観点からは、賃貸相場の上昇が続く局面こそ、保有物件の賃料収入の見直しと、購入タイミングの精緻な判断が求められる時期でもある。港区高級住宅街ガイド2026年版|麻布・白金・青山の価格相場と居住地選定基準では、エリアごとの価格動向と居住地選定の基準を詳しくまとめている。


Koukyuu は北青山・南青山・白金台をはじめとする東京の格式ある住宅地を対象とした、取扱下限3億円のプライベート・バイヤーズエージェンシーです。初回相談から引渡しまで、有資格の宅建士本人が一貫して担当します。個別のご相談)はこちらから。

お問い合わせを開始する
すべてのお問い合わせは、完全な裁量で処理されます。 当社のチームメンバーが24時間以内に対応いたします。

    このフォームを送信することにより、お客様の情報が当社のプライバシー慣行に従って完全に機密に取り扱われることを承認するものとします。

    Compare Listings