六本木三河台の23戸限定マンションが示す、港区低層物件の新たな価格帯
六本木三河台の23戸限定マンションが示す、港区低層物件の新たな価格帯
Koukyuu Realty
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港区・渋谷区・千代田区の高級物件取引に携わる国家資格保有者が、最新の不動産関連法・税制・市況データに照らして本記事を検証しています。宅地建物取引士は、日本国内のすべての不動産取引において法令上の重要事項説明を担う国家資格(合格率約15%)です。

2026年1月時点で、港区六本木4丁目の低層マンション「ハイレーゼ六本木三河台」の売買相場は4億5,870万円から4億6,270万円に到達した。SRC造・地上6階地下2階・総戸数23戸という小規模物件が、㎡単価314万円を記録する事態は、六本木エリアの資産価値評価に重要な転換を示している。

物件スペックと立地の実質

ハイレーゼ六本木三河台は2000年1月築・SRC造・地上6階地下2階建て。総戸数23戸という極めて小規模ながら、専有面積は72.48㎡から155.79㎡までバランスの取れた設計となっている。間取りは1LDKから3LDK。用途地域は第二種中高層住居専用地域、土地権利は所有権。旧分譲主は興和不動産、施工は大林組。管理会社は三井不動産レジデンシャルサービスが担う。

立地は六本木駅(都営大江戸線・東京メトロ日比谷線)徒歩2分、乃木坂駅(千代田線)徒歩9分。檜町公園至近の三河台高台に位置し、六本木ヒルズ・東京ミッドタウンの商業施設群へのアクセスと、低層住宅地の静寂性を両立させている。この「高台の閑静さ」が、タワーマンション群とは異なる価値を生んでいる。

2026年売買相場の数値構造

2026年1月時点の売買相場は4億5,870万円〜4億6,270万円。㎡単価に換算すると314万円となる。2025年6月から7月にかけては、2階・72.48㎡・北西向きの1LDKが2億7,900万円から2億9,000万円(㎡単価385万円から400万円)で取引されており、小型住戸の方が単価が高い傾向が見られる。

一方、2023年の4階・160.14㎡・南西向き・3LDKは5億8,000万円(㎡単価362万円)で取引された。大户型の㎡単価が相対的に抑えめなのは、富裕層の需要構造を反映している。3年前と比較すると、物件全体の価格帯は2億1,650万円(88.6%)上昇している。

2026年5月時点で売り出し中の物件はない。過去の販売期間は最長181日以上を32.1%が占めており、高額物件に応じた売却期間を要する傾向が確認できる。

賃貸相場と運営コストの実態

賃貸相場は変動が大きい。2026年2月には3階・1LDK・72.48㎡が40万円、同年1月には同条件で43万円、2025年9月には45万円で募集された。2024年5月には55万円の高値も記録されている。データ上の賃料相場は66.7万円から70.7万円とされることもあるが、実際の募集は40万円から50万円台が中心となっている。

運営コストは2026年1月時点で、管理費が約823円/㎡、修繕積立金が約206円/㎡となっている。SRC造の2000年築物件としては標準的な水準であり、大規模修繕の時期を考慮した積立状況が今後の課題となる。

三河台エリアの資産的ポジショニング

三河台はかつて武家屋敷町であった歴史を持つ高台住宅地。六本木ヒルズや東京ミッドタウンの目まぐるしい再開発とは距離を置きつつ、徒歩圏内という地理的優位性を維持している。こうした「静謐さへのプレミアム」が、港区の新築タワーマンション群とは異なる価格形成メカニズムを生んでいる。

同エリアの比較対象としては、六本木ヒルズレジデンスD棟ザ・レジデンス六本木が挙げられる。いずれも高級マンションだが、ハイレーゼ六本木三河台は総戸数23戸という限定性と低層という物理的条件で差別化している。タワーマンションの眺望・採光・風通しという価値基準とは異なる、住戸あたりの占有資源の豊かさが評価されている。

低層マンションの流動性リスクと機会

総戸数23戸という規模は流動性リスクを含意する。売却時の買い手探しは、総戸数300戸を超えるタワーマンションより時間を要する。2026年5月時点で売り出し物件がないことも、供給の希少性を示している。

ただし、この希少性が資産価値を支えている側面もある。港区六本木の新築マンション平均価格が1億2,840万円(2026年3月時点)という中で、ハイレーゼ六本木三河台が4億円台を維持しているのは、築26年を経ても「代替不可能性」が認められている証左となる。

2026年の投資判断材料

購入を検討する場合の判断材料を整理する。メリットは三河台高台の立地、六本木駅徒歩2分のアクセス、総戸数23戸の限定性、SRC造の構造的信頼性。デメリットは低層物件特有の採光制約、駐車場の有無(要確認)、小規模マンションの管理運営の継続性、そして流動性リスクとなる。

特に注目すべきは、㎡単価314万円という水準が、同エリアの新築物件(㎡単価400万円を超える)に対してどのような割安・割高関係にあるかという点だ。築26年の経年減価を考慮しても、土地の希少性と建物の品質がプレミアムを生んでいる構造が読み取れる。

ザ・パークハウスグラン南青山高樹町など、同様の低層高級マンションとの比較も有効だ。南青山・北青山・西麻布・白金台などの隣接エリアの価格帯と照らし合わせることで、六本木三河台の相対的ポジションが明確になる。

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